「デジタル化・AI導入補助金2026 第1次採択結果を分析 採択率46.3%から見えた、採択される事業計画のポイント」

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補助金・助成金
作成日: 2026.06.22 更新日: 2026.07.13

デジタル化・AI導入補助金2026 第1次採択結果を分析 採択率46.3%から見えた、採択される事業計画のポイント

2026年6月18日、「デジタル化・AI導入補助金2026」の第1次公募の採択結果が公表されました。

全体の採択率は46.3%。

申請した企業の半数以上が不採択となり、決して簡単な補助金ではないことが改めて示されました。

一方で、前身であるIT導入補助金2025と比較すると、採択率はやや改善しています。

今回は、第1次公募の結果を踏まえながら、今後の公募で採択されるために押さえておきたいポイントを解説します。

デジタル化・AI導入補助金とは?

デジタル化・AI導入補助金は、これまで実施されていた「IT導入補助金」が名称変更された制度です。

中小企業・小規模事業者が、

会計ソフト
販売管理システム
受発注システム
AIを活用した業務改善ツール

などを導入する際、その費用の一部を補助する制度です。

人手不足への対応や業務効率化、生産性向上を目的とした設備投資を支援する代表的な補助金の一つとなっています。

第1次公募の採択率は46.3%

今回公表された採択率は次のとおりです。

全体:46.3%
通常枠:43.94%
インボイス枠:46.88%
セキュリティ対策推進枠:72.73%(申請件数88件)

セキュリティ対策推進枠は採択率が高いものの、申請件数が少ないため参考値と考えるのがよいでしょう。

注目すべきは通常枠です。

採択率は43.94%となり、およそ2社に1社は採択されない結果となりました。

今後はさらに採択率が下がる可能性も

過去のIT導入補助金2025では、公募回が進むにつれて採択率が下がる傾向が見られました。

例えば、

第1次:約50.7%
第3次:約30.4%
第8次:約35.9%

という推移でした。

今回の第1次通常枠は43.94%と比較的高い水準ですが、今後の申請件数次第では採択率が低下する可能性があります。

申請を検討している場合は、後半の公募を待つよりも、できるだけ早いタイミングで準備を進めることが重要です。

採択前に確認したい「減点」と「不採択」の条件

デジタル化・AI導入補助金では、事業計画の評価以前に減点や不採択となるケースがあります。

特に注意したいのが次のポイントです。

過去と同じ業務プロセスへの再申請

過去にIT導入補助金の交付を受けた企業が、同じ業務プロセスに対して再び補助金を申請すると、不採択となる場合があります。

過去の採択歴

過去に補助金の採択を受けていること自体が減点要素になるケースもあります。

賃上げ未達によるペナルティ

賃上げ加点を利用して採択されたにもかかわらず、賃上げ目標を達成できなかった場合には、約18か月間にわたり他の補助金にも影響する「横断ペナルティ」が適用されることがあります。

賃上げ加点は魅力的ですが、確実に達成できる場合のみ活用することが重要です。

採択される事業計画書に共通する3つのポイント

採択を左右する事業計画書では、次の3点が特に重視されています。

1.経営課題を数字で説明する

「業務を効率化したい」

だけでは説得力に欠けます。

例えば、

受注処理に1件15分かかっている
月40時間の入力作業が発生している

など、現状を数値で示すことが重要です。

2.課題とツールの機能が一致している

AIを導入すること自体が目的ではありません。

「どの課題を、どの機能で、どのように改善するのか」

が明確である必要があります。

3.導入効果を全社へ広げる視点

単独のシステム導入ではなく、

既存システムとの連携
部門間のデータ共有
全社的な業務改善

まで描ける計画は高く評価される傾向があります。

加点項目を取りこぼさない

通常枠には15項目もの加点項目があります。

特に比較的取り組みやすいものとして、

IT戦略ナビwith
成長加速マッチングサービス
省力化ナビ

があります。

いずれもオンラインで対応可能で、特別な認定や費用も必要ありません。

さらに、第3回公募から新設された「デジタル化セカンドオピニオン」も、今後注目される加点項目です。

加点項目を漏れなく取得することが採択率向上につながります。

不採択だった場合に見直すべきポイント

不採択になっても、その理由は公表されません。

そのため、自社で原因を振り返ることが重要です。

確認したいポイントは、

書類の記載漏れや入力ミスはなかったか
経営課題が定量的に示されていたか
ツールとの関連性が明確だったか
補助金が必要な理由を十分説明できていたか

などです。

再申請は可能ですが、前回と同じ内容では採択される可能性は低くなります。

改善点を盛り込んだうえで再挑戦することが大切です。

今から準備しておきたい3つのこと
1.減点要因を確認する

過去の採択歴や賃上げ要件など、自社が減点対象にならないか確認しましょう。

2.取得しやすい加点項目を早めに対応する

オンラインで対応できる加点項目は、公募開始前に済ませておくことをおすすめします。

3.事業計画書をブラッシュアップする

課題・導入ツール・期待される成果が一本のストーリーとしてつながるよう、事業計画書を磨き上げましょう。

まとめ

デジタル化・AI導入補助金2026の第1次公募では、全体採択率46.3%という結果となりました。

今後は採択率がさらに低下する可能性もあり、十分な準備が採択の鍵となります。

特に重要なのは、

減点・不採択要因を事前に確認すること
加点項目をできる限り取得すること
課題・ツール・成果を論理的に結び付けた事業計画書を作成すること

です。

半数以上が不採択となる制度だからこそ、早めの準備と質の高い事業計画が採択への近道となります。

申請を検討されている方は、公募締切直前ではなく、余裕を持って準備を進めることをおすすめします。

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