「保証料が補助される「協調支援型特別保証制度」とは?」

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経営財務コンサルティング F-Pro
作成日: 2025.08.20 更新日: 2025.11.28

保証料が補助される「協調支援型特別保証制度」とは?

こんにちは、グロウアップパートナーズの浮島です。
いつもメルマガをご覧いただきありがとうございます。

今回は、2025年3月14日にスタートした 「協調支援型特別保証制度」 をわかりやすく解説します。

この制度、設備資金だけでなく 運転資金にも使える とても便利な制度です。
しかも保証料が補助されるため、活用するだけで資金調達コストを大幅に抑えられます。

ただし 補助率は年々下がる ので、早く動くほど圧倒的に有利。
知らないと損してしまう制度なので、ぜひ押さえておきましょう。

■ 協調支援型特別保証制度とは?
一言で言うと、「借りやすくて、返しやすい融資制度」 です。

ポイントは次の2つ。
① 保証料の一部を国が負担してくれる(年ごとに減少)
通常、保証協会付き融資では保証料が発生します。
例:5,000万円 × 1% = 年50万円の保証料

これが本制度では一部補助されます。

【補助率(年度ごとに減少)】
2025年度:1/2補助 → 実質負担 25万円
2026年度:1/3補助 → 実質負担 約33万円
2027年度:1/4補助 → 実質負担 約37.5万円
➡ 早く利用するほど補助率が高く、負担が軽い!

② 返済開始を遅らせられる「据置期間」がある
設備資金:最長3年据置(利息のみ支払い)
運転資金:最長1年据置

この“返済までの余裕期間”のおかげで…
✔ 導入した設備の効果を確認してから返済開始
✔ 初期キャッシュフローを圧迫しない
✔ 事業基盤を整える時間を確保できる
とても使い勝手が良い制度です。

■ 2つのタイプから選べる
本制度には 「同時実行型」 と 「フォローアップ型」 の2種類があります。
① 同時実行型(もっともおすすめ)
保証付き融資と同時に、銀行から1割以上の プロパー融資 を受けるタイプ。
メリット:補助率が高い(1/2〜)=もっともお得!

さらに、「プロパー融資の実績」が作れる
銀行評価が上がり、今後の資金調達が有利に
という大きなメリットがあります。

※ 事業計画書は不要です。

② フォローアップ型
事業計画を作成し、進捗を銀行へ報告するタイプ。
メリット:プロパー融資が難しい会社でも使える
補助率は1/4で固定

こちらは事業計画書が必要ですが、A3用紙1枚ほどの簡易な計画書でOK。
しかも 金融機関が作成してくれるケースが多い と聞いています。

■ どんな企業におすすめ?
この制度は、次のような企業にぴったりです。

✔ 設備投資・省力化投資を検討している
✔ 返済開始を遅らせたい
✔ 金利・保証料を少しでも安くしたい
✔ 銀行との関係を強化したい
✔ プロパー融資の実績を作りたい
✔ 人手不足・原価高騰で資金に余裕がない

特に「即返済が始まるのが不安」という企業には最適な制度です。

■ まとめ(早めの申請がベスト)
・国が保証料を補助してくれる
・据置期間があるので返済が楽
・「同時実行型」と「フォローアップ型」の2種類あり
・早く申し込む方が補助率が高い=圧倒的に有利!
・制度の受付は 2028年3月31日まで
・狙い目は 2025年度(補助率1/2)

「知らなかった…」では本当にもったいない制度です。
資金調達や設備投資をお考えの方は、ぜひ早めにご検討ください。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も経営者の皆さまに役立つ情報をお届けします。

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